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ジェノサイド

「全ての生物種の中で、人間だけが同種間の大量虐殺を行う唯一の動物だ...」


genocide


久々に話題の本を読んだ。今年の直木賞候補となった高野和明氏による作品である
ジャンルは一応SF(でいいのかな?)で、政治、戦争、生物学の要素がからみ合い、サスペンス要素を多く盛り込んでストーリーは進んでゆく

過去に研究された人類滅亡のシナリオの一つがアフリカ-コンゴで現実のものとなる。彼の地で行われている国家に操られる民族間の大量殺戮は、アメリカとの、さらに人類に対するジェノサイドとなるのか。現地とそれをサポートする日本の青年、アメリカ政治中枢を舞台として本を閉じられないナイスなテンポで展開する。映画化も間違いなし!(と思うんだけど)

個人的には日本の青年の開発品にもうヒトヒネリ欲しかった気はした(オチを見誤った、、)のと、生物学的記述の重要性がどうもピンと来なかった(単なる勉強不足か)。また必要とは言えアフリカ現地の残虐な描写には注意であると思う。映像化はこの辺うまくこなしてもらって、是非とも次のステージを読ませて欲しいものである

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宇宙のランデブー

巨匠 アーサー・C・クラークの最高傑作である。ボリューム満点の四部作構成で、1973年にヒューゴー賞、ネビュラ賞ダブル受賞している。2作目以降はジェントリー・リー氏との共著。ちなみに4作目は20年後の1993年であり書く方も壮大なスケールだ

宇宙のランデブー
    (amazonより拝借)

[#1]
2130年に遭遇する謎の未確認人工物を中心とした物語。一応ファーストコンタクト物になるのか?
 ストーリー展開は素晴らしいのだが、疑問を多く残して物語は終了する。以降の3部作の前振り的存在でしょう。これ単体だとナゾはほぼなにもわからない

[#2]
 上/下の2部構成。前作から70年近くたった2197年?、ラーマ2が発見される。選りすぐりの第二次探検隊が組織されるが、このメンツが曲者でクラークらしからぬドロドロ展開。悪く言えば下世話だが、人間の私利私欲は果てしないということか、、ジェントリー・リー氏との共著の影響大と思われる

[#3]
 また上下巻の2冊。ここからストーリー展開がさらに加速する。#1は言うまでもないが、#2ですら前振りに思える
 前作でラーマと運命を共にした者たちとを引き連れ、三度太陽系を訪れるラーマ。カスタムメイドの船内に地球からの志願者を加え、選抜人類チームの未来は希望であふれる筈だったが、、
#名前が悪かったか

[#4]
 これも上下巻。気合入れてハードカバーで読んだ
 ここまでの大作なので、オチはもうちょっと意外であって欲しいとも言えるが、主人公の女性の生涯はすっかりなぞっており、そこはすっきりしている
 全体として気になった点としては、宇宙の創始者と神の関係が結構引っ張られるのはいかにも西洋人的(一括りにしていいのかわからんが)。あと主人公の”啓示”のシーンが多すぎるように思う。不幸の前に度々予知夢を見るが、一々描写されても&毎回特に新しいこともないし。大作故に作者もトランス状態だったのか?

 まあ文句はあるものの、作品としては展開・ボリュームなど超弩級で、クラーク単体より読み易くなっていると言える。彼の場合、後ろに見え隠れするテーマは例えば「幼年期の終わり」のような人類の未来だったり、「2001年」に代表される宇宙の壮大さなんかがよくあるが、本作ではもう少し身近な社会的な問題が提起されている点だ。その分、悪く言えばスケール感に乏しく、ファンタジー要素は少ないのかもしれない。Hard SFファンからするとやや甘っちょろい仕上がりだろう。一方多様な生物とそれを支えるロボットなどの描写は細かく、架空のET野設定のみならず、生体系として設定されている点はよく考察して書いている。ストーリー展開を支える要素である

 一方、素晴らしい環境が無償で手に入っているにも関わらず、地位の保全と権力や欲の拡大のみの立ち位置で行動する人物(ここでは日本人として書かれているのがちと辛い、贔屓だからこそなんだろうけど)によって崩壊する社会もテーマとなっていると言えるだろう。よくあるアホな人間の描写であるが、読み進むにつれ、最近ニュースでよく見る光景と否応なく重なって見える

いっそやらせメールのネタも書いてくれればよかったのに

スペースマン

以下memo---

海外SF短編集
イカロス・モンゴルフィエ・ライト/レイ・ブラッドぺり

ジェイムス・P・ホーガンの短編「かくて光あり」はかなり毛色の変わった、星新一的なちょっと小馬鹿にした短編

プロテウス・オペレーション(ジェームズ・P・ホーガン)

プロテウス・オペレーション/ジェームズ・P・ホーガン/小隅黎訳

011765.jpg
写真は文庫新版版らしい

うっかり読み逃していた作品。早川から出ていたとは、、。初版は昭和62年とのことなので初期のガニメデ・シリーズ後ぐらい、うなぎのぼりな時期の作品と言えるかもしれない。

作品の流れとしては、第二次世界大戦で連合国側が敗北した"現在"(1974)から、転機となる過去を変えるべく表題の計画が遂行される。ストーリーの進行と共に、"未来"の別勢力の関わりが本来あるべき結果をねじ曲げていることが判明、アメリカ、イギリスとこの3時点を舞台に展開される。

また、また政治的な動きについてはかなり綿密に描かれている。枢軸側の日本やイタリアについてはあまり触れられていないが、ドイツの台頭に対する恐怖感は描写されており、この点はイギリス人としてリアルなことなのだろう。この辺のヨーロッパの歴史はよく分かっていないのだが、各要素の変遷を追う必要があるとはいえ、ページを多く割いているではないだろうか。

ジャンルとしては、もしもの世界 + 時間旅行の組み合わせのよくあるパターンともいえるが、タイム・パラドックスに対しては多元宇宙、さらに主観時間の経過速度の違いを組合わせている点が新しい。でも、ただでさえごちゃごちゃする時間旅行ものがさらに混乱はしてしまうが、、

終盤にかけての圧倒的なボリューム感、スピード感はさすがポーガンといった感だが、内田氏の訳と比較するとやや古風な文体で読み難かった(慣れのせいか、、)。この訳者、ホーガン本人と新宿で飲んでいる点はすごく羨ましい


古典SFをたずねて(2)

緋色の研究/コナン・ドイル/阿部知二訳
緋色の研究

全然SFじゃないですが、個人的に同ジャンルに入れたい

ホームズシリーズの第一作。ワトソンとホームズの出会いと事件~解決までした後に、背景の説明となる第二部が始まる。一部は謎解きの要素が断片的だが、ボリュームの有る二部を経ると、オチのホームズの解説に意味が深まる印象だった。グイグイきます。

筋小の天国の門はここからだったか。あとモルモン教の描写がかなりひどい。さすが19世紀の作品か。
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